梅花のいろとかたち

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オレゴンオパール(Oregon Opal) - 透明で遊色のないカットが美しいオパール

オレゴンオパール Oregon Opal

オパールは10月の誕生石だけど…

梅花の誕生日は10月で、オパールは10月の誕生石です。
10月の誕生石はオパール、サンゴといった、他の月の誕生石に比べるとキラキラしていない地味な石でつまらなく思っていました。

それにオパールもサンゴも年配の人が持つイメージで。それもこれもマーケティングが下手だっただけなんじゃないかと、今になって思うんですよね。

オパールでキラキラしたものを得ようと思えば、桁違いの高額なものしかなかった。それこそお金持ちが買うイメージのダイヤが周りにいっぱいついた指輪みたいな…

商品化されていたオパールが、メキシコオパールとかオーストラリア産のブラックオパールといった宝石クラスのプレシャスオパール。買えるわけがない。

(ちなみに、サンゴももうちょっと売り方があったと思う。他の誕生石と同じデザインで展開したら、梅花みたいにガッカリする人いるはず…)

コモンオパール

そんな梅花が手に入れた誕生石は、米国オレゴン産のオパール。少し乳白色でうっすら青みがかったオパール。虹色の光が散るプレシャスオパールに対し、コモンオパールと呼ばれています。宝石的価値は桁違いに無いですw

でもそんなことはどうでもいいんです。オパレッセントガラスとかムーンストーンが大好きな梅花には最高のオパールなんです。

やわらかな透明感のあるオパールで、その質感から”ゼリーオパール”ともいわれています。

オレゴンオパール Oregon Opal

オレゴンオパール Oregon Opal
実物はもっと金色の反射光がきらきらと美しいです。

サンダーエッグ Thundereggs 雷の卵

流紋岩の塊の中に空洞ができるものがあり、その空洞に瑪瑙、ジャスパー、オパールなどが形成されることがあります。それらはサンダーエッグ(雷の卵)と呼ばれています。

米国オレゴンの火山地帯で数多くみられ、オレゴンの州の石として公式に指定されているほどです。”サンダーエッグ”という名前もオレゴン先住民の伝説に由来しているとの説があります。

昔、山の神どうしで喧嘩をして、サンダーバード(神話世界の超自然的な力を持つ霊鳥)の卵を投げ合った。卵が当たると爆発して稲妻が走るが、狙いが外れて地面に落ちた卵もたくさんあった。それがサンダーエッグだという。*1

オレゴンのサンダーエッグからは、色はさほど鮮やかではないけれど、羽毛や草花のように見えるインクルージョン(内包物)が入った美しい瑪瑙(プルームアゲート)が出るそうです。

オレゴンオパールもサンダーエッグからの生まれたものの一つです。中には遊色効果のあるプレシャスオパールが採れたこともあって、画像検索するととても美しいオレゴンのオパールを見ることができます。

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*1:不思議で美しい石の図鑑 創元社